BLUE BLUE のジーンズ、PP-5XXを紹介する。
Youtuber古着屋パンダ氏の第4回デニム大賞 国産ブランド前編で紹介していただいたのでブログでも取り上げることにした。
デニム大賞用に撮影した写真は、太陽光が差し込む室内で撮ったもの。今回、紹介していくのはリーバイス501の色落ちレポートをしているのと同じシチュエーションで撮ったものである。新品時のワンウォッシュ状態の写真もHDDに残っていたので比較してみる。
BLUE BLUE(ブルーブルー)はハリウッドランチマーケットやOKURAなど聖林公司のブランドの一つである。細かなブランドの違いは知らないのだけれど。現在でもPP-5というパンツは販売されているが、色や形が変わっていて別物になっている。WE NEVER CHANGEといっても同じ型をずっと続けるのも流行り廃りもあり難しいだろう。
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生地に関してはデニムバイヤーズカタログに出ている最新モデルでも1990年代に開発した14.5オンスのオリジナル赤耳デニムを使用しているということなので、このジーンズも同じものを使っているのではないだろうか。
新品時はリジッド(未洗い)ではなくワンウォッシュで売られていた。レプリカジーンズとしては一般的な染めの濃さでないだろうか。当時はやや細めのジーンズを好んで穿いていたので、やや太めのワタリとフレアな裾のPP-5XXを選んだのだと記憶している。ハリウッドランチマーケットのPP-4XXの色落ちをどこかで見て、その影響もあったのだと思う。
撮影している角度が違うので色落ちしたジーンズとはシルエットが異なって見えるが同じものである。
濃いインディゴブルーのデニムパンツだ。
最初に2か月ほど穿き込み、あとは適当かつ適度に洗濯をして2~3年ほど穿いた。ちょうどレプリカジーンズブームも下火になり、自分もデニム熱が冷めていった時期であった。色落ちに対する関心が薄れていき、いつのまにか結構色が落ちていることに気が付いた。
色落ちを気にしていても、そんなにすぐに変化しないので気にしないで穿くのがいいと思う。
自分にとってはやや太めのワタリ幅であったが、ヒゲがしっかりとついた。
お尻部分はやはり色がよく落ちる。
ヒップポケットの飾りステッチは一部が切れている。
こちらは新品時の飾りステッチ
ベルトループもよく色落ちしている。
隠しリベットのアタリによりヒップポケットのステッチも一部が切れている。
隠しリベットの内側はHR-MARKETの刻印入り。
インディゴに染まっていた紙パッチは、洗濯を繰り返すことで青みが取れていく。
酸化によりボタンやリベットも風合いが増している。
トップボタンの経年変化
フライボタンの経年変化
長い間、衣装ケースに入れていたが、糸の色が変化していることに当時は気が付かなかった。
新品時は鮮やかなイエローステッチだった。
こんな蛍光色のような糸だった記憶が全くない。
年数を経て綿糸が退色している。
撮影条件が違うので厳密な比較にはならないが、新品時はイエローの糸がかなり明るい色であった。ウエストバンド下部とウォッチポケットは2種類のイエローの糸が使い分けられていた。
ウエストバンド下部の糸も色味が明らかに変化しているのがわかる。負荷がかかる箇所はコアスパン糸だと思うが詳細は分からない。
チェーンステッチで裾上げしている。
穿いていけば自然とアタリは出てくる。
特徴的なセルヴィッジの色。鮮やかな赤色は退色していないように思う。
このジーンズが販売されていた頃、聖林公司のジーンズは他のレプリカデニムブランドよりも安価な価格設定だった。現在はインフレの影響でお手頃な価格のこだわりジーンズが少なくなったと感じる。
近年のジーンズは飾りステッチのあるタイプが少なくなった。以前はいろいろな飾りステッチがあって面白かったものだが。見慣れているせいかもしれないが、アーキュエイトステッチと赤タブのアクセントはジーンズにとてもあっていると思う。リーバイスがオリジナルであるがゆえに真似できないというのは仕方がないのだろう。
そんなわけでBLUE BLUE PP-5XX の色落ち紹介を終わる。