2022年元旦からLevi's 00501-0000 SHRINK-TO-FITを穿き始めて1年が経過した。
前回の記事(色落ちレポ11か月目)
まだまだ洗濯せずに穿き続けられそうではあったが、写真撮影してみると生地の伸びがだらしなく感じたのでついにセカンドウォッシュをすることにした。
セカンドウォッシュとは言葉通り2回目の洗濯という意味である。1回目の糊落としがファーストウォッシュだ。
当初の方針では、適当に穿いて適当に洗濯するつもりが1年経ってしまった。
洗濯方法について
洗濯の方法は手洗いで中性洗剤のエマールを使用した。洗い・すすぎは手で行い、脱水は洗濯機に任せ、天日干しで乾かした。ガス乾燥機は使用していない。すべて裏返しで行っている。
汚れが気になる場合は、弱アルカリ性洗剤を使うこともあるし、古着を購入した場合は酸素系漂白剤につけおきしてから洗濯をしている。年末に洗ったデニムジャケットは弱アルカリ性の粉洗剤を使用した。その時々の気分によって使い分けている。
手洗いにしたのは、水の色がどうなるか見たかったのと、もともと染めの浅い生地なので色落ちを緩やかにしたいというのもあったからだ。もちろん洗濯機洗いでも洗い時間を短くすることで調整はできるだろう。
セカンドウォッシュ後のサイズ
糊落としで完全に縮まっていなかったようで、2回目の洗濯でさらにシュリンクした。
脱水が終わり、洗濯機から取り出した時点でかなり小さく感じてはいた。自然乾燥後、サイズを計測してみると、見た目通り縮んでいた。
リジッド(未洗い) | 糊落とし後 | 2NDウォッシュ後 | |
ウエスト | 38.5 cm | 37 cm | 35 cm (-3.5 cm) |
レングス | 80 cm | 74.5 cm | 74 cm (-6 cm) |
前股上 | 30 cm | 28.5 cm | 28 cm (-2 cm) |
後股上 | 38 cm | 35 cm | 35 cm (-3 cm) |
ワタリ幅 | 29 cm | 28 cm | 28 cm (-1 cm) |
ヒップ | 51.5 cm | 51 cm | 51 cm (-0.5 cm) |
スソ幅 | 20.5 cm | 20 cm | 19 cm (-1.5 cm) |
総丈 | 未計測 | - | - |
平置きで計測した数値。まだ縮む余地は残していると思われる。
正直に言うと、かなりきついサイズになってしまった。糊落とし時に感じていた、洗ったら穿けなくなってしまうのではという悪い予感が的中した。ジーンズは穿き伸びするので、洗濯後は少しきついくらいがちょうどいい。しかし、ウエストがきつく、トップボタンが閉まらない。ズボン下を着用しているのでその影響もあるだろう。ズボン下を着用しなくなる春まではトップボタンは閉じずにベルトで隠して穿いていく。
セカンドウォッシュ前とセカンドウォッシュ後の色合いの変化
では、リーバイス501米国流通モデル穿きこみ1年の洗濯前と洗濯後の色落ち具合を見ていこう。
膝が出てきてさすがに不格好になってきた。
水を通したことにより生地が縮み、膝の抜けも戻っている。
お尻の生地の伸び具合が許せなかったので洗濯に至った。
乾燥時のシワがついているが洗濯前にくらべすっきりとした。
洗濯によりウエストがかなり縮んだ。これが本来の縮みなのだろう。
腰回りがしっかり縮み、まさにシュリンクトゥフィットを体感している。フィット感がものすごく増した。パッカリングはそれほど出ていない。
生地が締まったことにより、ポケットへの手の出し入れの感触も硬く感じる。
赤タブは丸まらない。
ベルトループは盛り上がりのない仕様であるが、色落ちが進んでいるのがわかる。
シングルステッチの裾ではあるが、洗いを繰り返していくことで綺麗なアタリができそうだ。
全体のバランスを考えると現段階ではこの程度の裾の色落ちでいいのではないだろうか。
ウエストバンドの下やフロントポケットの口はよく擦れるため中白が露出している。
ウォッチポケットはまだ変化が乏しい。リベットも輝いている。
ボタンフライのアタリというより、糊落とし時についたシワがそのまま色落ちしたような具合だ。
うっすらとしたヒゲが定着した。
膝周りの色落ち。なるべく脚を組まないように心がけているが、無意識に組んでしまうこともあり色落ちに影響している。
同モデルの501リジッド(未洗い)との色味の比較。サイズはリジッドがウエスト1インチ大きく、レングスは同サイズ。洗濯・乾燥後、脚は通していない。ヒゲが定着しているように見える。
糊を落としたファーストウォッシュ時点で色はかなり青くなっていた。
今後の穿き込み方針
穿き込み時間と洗濯頻度で色落ちの濃淡が決まる。色がある程度濃く残っている色落ちが好きなので、春までは洗濯を控えて穿いていこうと思う。昨年と同じく1か月150時間の着用を目標とする。
1年穿いた感想
旧式の力織機で織られた生地ではないのでアタリも付きづらく、ヒゲもビシっと入った感じはない。革新織機で織られた生地をつかった現代の501の色落ちがどうなるのかという好奇心から穿き続けてきたので飽きることもなかった。たまにLVCや国産のレプリカジーンズにも脚を通していたが、米国流通モデルと呼ばれる現行501 STFをメインに穿いた。
00501-0000はリジッドデニムをシュリンクして楽しめるジーンズとしては、価格面ではお手軽といえる。ただ、染めが浅いことや生地のムラのなさからメリハリのある色落ちが好みの方にはおすすめできない。逆に色の薄いあっさりした色落ちのジーンズが好みの方にはいいかもしれない。
自分の場合、1年でジーンズの色落ちを完成と呼べるレベルに達したことがない。もう1、2年穿いてそれなりの仕上がりになるのではないだろうか。
次回、1年3か月穿いた経年変化レポート