今では貴重になってしまったCONE DENIM(旧コーンミルズ社)ホワイトオーク生地、米国製の復刻モデル。
LVC 501 1966モデルの特徴 (Levi's公式HPより引用)
1937年に、バックポケットでカバーしたリベットで、座った時に家具を傷つけるといった問題はすでに解決をしていたと思っていましたが、思いの外、銅製のリベットは丈夫なもので、長い間着用していると、バックポケットを破ってリベットが表に出てきてしまい、また家具などを傷つけ始めました。1966年までに、ようやく技術が追いつき始めてきました。それが、バックポケットのリベットをバータックステッチで代替することができるようになりました。この改良を、ポケットフラッシャーに記載を行いました。バータックステッチは、ジーンズならではの耐久性はそのままに、ジーンズを補強するように作られています。これによって、家具を傷つけるといった、悪名は無くなっていったのです。このバータックと、BIG“E”のレッドタブは、1966年から1971年の間だけ存在しました。
色落ちレポートをやりたいと思っていたこともありましたが、断捨離というか手持ちのジーンズが増えてきていた時期でもあったので手放してしまいました。購入当時、写真を撮影していたのが残っていましたので見ていきましょう。
全体前面
全体背面
腰回り全面
腰回り背面
紙のギャランティーチケットが本来はついているのですが、取れてしまっています。
隠しリベットはなくなりバータック仕様になった1966モデル
ヒップポケットのアーキュエイトステッチは浅い。ポケットには手紙入り。
紙パッチ
通称ダブルネームと呼ばれています。
501XX 501 の表記。
フロントのボタンフライ
トップボタン
フライボタン
トップボタンの裏の数字。
リベット
ウォッチポケット(コインポケット)は赤耳つき
リベットの裏
両面BIG Eの赤タブ。
裾はチェーンステッチ。黄色い糸が使われています。
Made in the USAを示すタグ。リーバイス自社工場はすでに閉鎖しているので委託工場での生産ではあるが、アメリカ製にはやはり惹かれてしまいます。
タグの裏側はCONE DENIM NORTH CAROLINA USA
ホワイトオーク工場の生地を使用しています。
LEVI’S VINTAGE CLOTHINGのタグ
1966モデルに赤丸がついています
ジーンズ内側の品質表記タグ類。現行LVCは米国製ではなくなり、Made in the USAシリーズがその代わりを担っているのでしょうか。LVCで米国製が復活するのは、日本製が出始めたばかりだから当面はなさそうですね。
CW-●●●●が製造週と製造年を表しています。
左2桁が製造週、右2桁が製造年。このジーンズの場合は、2012年の48週に製造されたということになります。
その下の4桁の数字はトップボタン裏の数字と同じ数字です。
一度は穿こうと思ったもののデニム熱が冷めていたときに手放してしまった一品。今は手元にありません。そういったことが何回かあります。ジーンズ愛好家あるあるのひとつかもしれません。いつでも手に入ると思っていたものが、いつの間にか廃盤になって入手しづらくなると穿いてみたくなるんですよね。当時のLVCの評価ってあまり高くなかった記憶があります。私も日本製のレプリカジーンズと呼ばれるものを好んで穿いていました。リーバイス自社工場閉鎖の最終米国製501レギュラーも今では入手しづらくなりました。実は、ホワイトオーク生地の程度の良い古着LVCを入手したので、米国流通の現行501の色落ちがある程度進んだら穿きこみ開始したいです。
現在はカイハラの生地で日本製の66501が販売されています。その前の時期にはブルガリア製やトルコ製のものもあるようですね。リーバイス501は種類が多すぎてややこしいです。